「遺言書」迷っておられるお客さま | 大阪市の行政書士つかもと駅前相談室

コロナ禍が大変な中、先日、以前に遺言書の相談をうけていた「お客さま」と電話でお話をする機会がありました。

以前に相談を受けたときは、「あとの残されたもののために、ぜひ遺言書を書いておこうと思います。コロナが落ち着いたらまた事務所にお伺いしますね。」とおっしゃられ、「それは大切なことですね、いいご判断だと思います。コロナ禍が落ち着いたらぜひお越しくださいね。」と私は返答しました。

遺言書を遺すことを決心されていました。

ところが先日の「電話」では、「先生、とりあえずはまだ書かないと決めました。まだ早いと思うし。」と遺言書を書くことを止めるとのこと。その後少し私から話をしたのですが、決心が固い様でしたので、「わかりました。またどんなことでも何かあれば連絡をくださいね。」と言って電話を切りました。少し残念に思いましたが、本人がそう決められたので、意思を尊重しないといけないと思っておりました。

ところがその数日後、また電話がかかってきて、「先生、やはり遺言書を書きます。先生必ずお伺いしますね」ということでした。「いろいろ迷われて、葛藤もおありだったと思います。でもこの判断は私は正解だと思いますよ」と返しました。大切な判断をするときに、気持ちが揺れることはよくあることだと思います。この「お客様」が来られることを静かに待ちたいと思います。